一般社団法人 女性を元気にする会は、全国でも貧困率の高い沖縄県で、「女性の自立」と「負の連鎖を断ち切ること」を目指して活動する団体です。経済的困難やDV、家庭環境などの課題を抱える女性とその子どもたちに寄り添い、行政や専門機関とも連携して必要な支援へとつなげ、生活の立て直しを支援しています。
特に力を入れているのが、食料支援と対話を組み合わせた「ヒアリング型宅食支援」です。支援先の家庭にただ物資を届けるだけではなく、スタッフが一軒一軒直接出向いて、生活状況や困りごとを丁寧に聞き取ります。こうして家庭ごとの状況をつぶさに把握することで、きめ細やかな支援が可能になるのです。
現在、毎月訪問する支援先は約50世帯。孤立しがちな家庭へ「食料」だけでなく「安心」と「つながり」を届け、自立に向けて隣に寄り添う「伴走型」の支援活動です。
ドテラ・ジャパンの支援について
ドテラ・ジャパンは、「人とのつながりや安心を届ける」という女性を元気にする会の理念に共感し、2025年のヒーリングハンズ活動およびパスポートプログラムによる支援を実施しました。特に「支援が継続できる基盤づくり」を重視し、活動の質を上げるための支援に取り組みました。
DVの被害者などが滞在できる支援施設には、炊飯器と洗濯機を購入し、温かいご飯や清潔な衣類が提供可能に。また、活動用車両の導入によりスタッフの自家用車を利用することがなくなり、訪問の効率アップとエリア拡大が実現しました。雑然として整理整頓もままならなかった食料倉庫は、改修によって収納力が向上し、より多くの食料を効率よく保管・管理できるようになりました。
さらに、3月に行われた会員の皆様の沖縄トリップでは、女性を元気にする会の主催者・ゴージャス理枝さんの講演会を実施。支援活動の実際を知っていただくとともに、フードドライブを通して直接支援に参加できる仕組みも取り入れ、多くの方々の想いが共鳴しあう「参加型の支援」を実現しました。
2025年の支援内容
◼︎ ヒーリングハンズ活動
- 女性支援施設の設備購入(洗濯機・炊飯器/37万5,000円)
- 米の提供(約2万9,000円)
- 会員の皆様によるフードドライブを通じた食品提供
◼︎ パスポートプログラム(2025年8月の支援先として約280万円を拠出)
- 活動用車両の導入
- 老朽化した食料倉庫の改修・保管環境の改善
- 水道工事
支援が生み出す価値
女性を元気にする会が宅食支援で届けているのは、単なる食料や生活用品ではありません。不安の中にいる一人ひとりの声に耳を傾けることで、「困ったときに頼れる場所がある」「一人ではない」と感じてもらい、安心と尊厳を取り戻せるよう努めているのです。それこそが前を向く力を引き出し、自立への第一歩へとつながっていくことでしょう。
私たちドテラ・ジャパンもまた、支援先自身の力を引き出す「伴走型」の支援を行っています。設備や活動環境を整えることで、よりよい活動が可能になり、継続性も高まります。さらに、会員の皆様の参加を促すことで「受け取る人」と「支える人」が幾重にもつながり、希望の循環が広がっています。
支援対象者の声
・「これで子どもにお腹いっぱい食べさせられる」「お菓子も買えなかったので本当にうれしい」と涙を流す方がいます。「話を聞いてくれてありがとう。一人じゃないと思えた」と言ってくれる方もいます。「支えてくれている方々に感謝を伝えてほしい」との言葉をたくさんお預かりしています。子どもたちの笑顔に、厳しい状況のなかでも再び前を向く力を得ていく、そんな姿を見守っていきたいと思っています。(主催者・ゴージャス理枝さん)
・経済的に不安定で精神的にも落ち込んでいましたが、温かいご支援のおかげですごく励みになりました。他にも困っているご家庭のために、頑張ってください。応援しています。(利用者)
・たくさんの食料を届けてくださり、本当にありがとうございました。感動しました。最近はお菓子を買う機会も減っていたので、大喜びする娘の姿がいちばん嬉しかったです。私もしっかり自立して、周りの方に恩返しができるよう頑張ります。(利用者)
・ご支援いただき本当にありがとうございました。子どもたちも大喜びで、仲良くお菓子の交換をしていました。毎日、明日はどうしようかと悩んでいましたが、前向きに頑張っていけそうです。(利用者)