ブルガリアのメンタリングプログラム「Step by Step」

ブルガリアのドブリチ地域は、農業が盛んな穀倉地帯として知られています。周辺には小さな村が多くあり、貧困や失業などの課題を抱える家庭も少なくありません。
また、この地域には、さまざまな事情により親と離れて暮らす子どもや若者たちがいます。こうした子どもや若者たちは弱い立場に置かれやすいため、信頼できる大人がそばで見守り、寄り添うことが大切です。

ブルガリアのメンタリングプログラム「Step by Step(ステップ バイ ステップ)」は、親のケアを十分に受けられない子どもたちに、安全で家族のように安心できる居場所を提供し、自己肯定感を育みながら、自立した未来へ歩む力を支えることを目的としており、ドテラ パスポートプログラムは、このプログラムを支援しています。

パスポートプログラム

子どもたちの自立に向けた日々の活動

ステップ バイ ステップでは、メンターやボランティアが、ドブリチの施設で暮らす子どもたちと日常的に関わり、共に時間を過ごしています。平日の午後には、学校から帰ってきた子どもたちと一日の出来事を話したり、宿題を見守ったりしながら、安心感につながる日々の習慣や規則正しい生活を大切にしています。

週末には、料理や地域イベントへの参加、自然の中での活動、トレーニングキャンプや旅行など、さまざまな体験の機会を提供しています。これらは単なる楽しい外出ではなく、子どもたちが自信を育み、仲間とのつながりを感じ、社会的なスキルや自立心を身につけるための大切な学びの場となっています。

この活動が目指しているのは、施設を離れた後も自分の力で生活を築いていけるよう、現実的な考え方や必要なスキルを身につけ、社会の中で自分の居場所を見つけられるよう支えることです。

支援が生み出す価値

ステップ バイ ステップの活動が届けるのは、体験の場だけではありません。

子どもたちが安心して話せる大人と出会い、日々の小さな関わりを重ねることは、信頼を取り戻し、自分自身の強みに気づくきっかけになります。料理をする、自然の中を歩く、地域の人と関わる。そうした体験の一つひとつが、子どもたちにとって、自分を見てもらえていると感じられる大切な時間となります。

成果は、すぐに目に見えるものばかりではありません。けれども、子どもが少しずつ心を開いたり、信頼を示したり、悩みを話してくれたりすることが、確かな変化につながっています。その小さな変化の積み重ねが、子どもたちが自分らしい未来を築いていく力になっています。